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2012年4月29日 (日)

「ポンテザールの決意」

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「20年前の僕と、それから20年後の私」。

先日、パリに行った際。

どうしても娘と妻をつれて行きたい場所があった。

その場所は、その昔私がある「覚悟」を決めた場所だった。

それが「ポンテザール」(芸術橋)。

20年前、大失恋して、やることなすことすべて失敗し、

何をやっても泣かず飛ばずの自分は、思い切ってロンドンへ。

ロンドンに行けば、なんとなかなる。一花咲かそう!

そんな考えは甘かった・・・・・・。

英語の勉強、イギリスでの生活も、人種差別、人間関係、

デザイン学校の授業も、何もかもが、想像以上に過酷だった。

孤独だったし、辛かったし・・・・今だから言えるけど。

がむしゃらに勉強しても、追いつくていくので精一杯な状態。

何度も、日本に帰りたいと・・・当時は思っていた。

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そんな絶望の日々を過ごしていると、

あるパリ在住の日本の建築家が、パリに遊びにおいでと誘ってくれた。

何かにすがるように、彼のアトリエにお邪魔した。

いろんな話をしてくれた。図面の描き方やこれからの仕事のコト、

デザインのコト、建築のコト、アフリカの空や土の話・・・・。

すべてが新鮮で、すべてが面白く、すべてが心に突き刺さった。

絶望感でいっぱいだった私が、その帰り道には希望でいっぱいだった。

やるだけやってみよう。

とにかくロンドンのデザイン学校はちゃんと頑張って卒業しよう・・・と。

自分自身に決意表明した場所が、「ポンデザール」である。

その後、落第寸前だった私は、

最後の卒業制作プロジェクトで「A」の判定を取得できるまでになった。

「ポンテザールの決意」から、私のその後が変わった・・・。

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その決意からちょうど20年。

雨の中、「ポンテザール」に娘と妻と立った。

そこから見れる風景が20年前と何も変わっていなっかった。

無邪気にはしゃぐ娘を見て、なんだか涙が沸き出てきた。

20年前、孤独と戦っていた自分の後姿が見えてくるようで・・・・。

でも、あの時の経験や体験があったからこそ、今がある。

そして、また同じこの場所で「新たな決意」をした。

それがちゃんとできたかどうか、20年後に戻ってきたい。

もちろん、娘と妻と、還暦を迎える私と・・・・。(孫がいたりして)

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